かつら・ウィッグの種類
女性用のかつらには、
お洒落として楽しむものから、
薄毛対策として髪にボリュームを持たせるもの、
医療用として一時的な使用を目的としたものなど、様々な用途があります。
タイプも様々で、大きく分けて3つの種類があります。
- フルウィッグ(全かつら)
- ヘアピース(部分かつら)
- エクステンション(つけ毛)
また、
装着方法の違いで分けると、以下のようになり、
- ネットタイプ(裏地がネット状で、すっぽりとかぶるタイプのかつら)
- ピンタイプ(パチパチと留め金に取り付けるタイプのかつら)
- 地肌に接着するタイプ(特殊な薬剤を塗って頭皮に直接貼り付けるタイプのかつら)
素材の違いで分けると、以下のようになります。
- 人毛かつら(人の髪を素材としているかつら)
- 人工毛かつら(ポリエチレンなどの化学繊維を素材としているかつら)
- 人毛ミックスかつら(人毛と人工毛を混ぜ合わせたかつら)
更に、
オーダーの仕方でも
- フルオーダーメイドかつら
- セミオーダーメイドかつら
- 既製品かつら
と、分けることができ、価格も様々です。
かつら・ウィッグの選び方
かつらは、既製品かつらの場合で10〜30万円程度、オーダーメイドかつらの場合で40〜60万円程度が平均的価格です。中には、かつらの値段の他にランニングコストがかかる場合もあります。
選び方は様々ですが、価格、製品の特徴、装着方法、メンテナンス、アフターケア、想定されるランニングコストなど、長い期間利用していくものですから、これらの点をしっかりと理解して選ぶ必要があります。
予算に合わせ、自分の考え方やライフスタイルにあったかつらを選ぶようにしましょう。
かつら・ウィッグの使用期間
人の髪の毛が痛むのと同じように、かつらも使用し続けると毛髪部分やベース部分が傷んできます。
修理することも可能ですが、修理費用を考えると買い換えたほうが経済的な場合もあり、平均して2〜3年で買い換えが必要となります。
2つのかつらを交互に使用することでかつらへの負荷を減らすことも可能ですが、その場合でも、3〜5年で買い換えが必要になる場合があります。
医療用かつらについて
医療用かつらとは、
- 円形脱毛症
- 抗がん治療による脱毛
- 怪我、手術跡、やけど等による脱毛
などの理由で髪の毛を失ってしまった方のためのかつらです。
医療用かつらといいましても、一般のかつらと特に異なる点はありませんが、患部に優しい作りになっているものや、自毛の脱毛・再生を考えてサイズ設定が可能になっているものなどがあります。
医療用かつらの購入は、病院によっては提携しているかつら会社がありますので、そちらを利用すると安心です。
なお、病院や自宅との距離があまりにも離れている販売店で購入しますと、入院生活への負担が大きくなってしまいますので注意しましょう。